開発者のひとり言
『コンクリートの傷薬』
私がコンクリート構造物の施工に携っていた頃、少々アバタがあっても水密性が高く黒光りしているコンクリートが良いと教わりました。
某ハムのコマーシャル『腕白でもいい、たくましく育って欲しい』的な感じかなと思っていましたが、最近は男の子でも韓流スターのように美形が好まれるようですね。
いずれにしても、親は子供が怪我をして帰ってくると傷跡がきれいに直るようやさしく手当てしています。
ひび割れを見つけた時、CS-21で処理してたくましいコンクリートを育ててください。
コンクリート改質剤CS-21は、施工現場の常備薬としてコンクリートの品質向上のお役に立ちたいと考えています。
『CS-21の出来た背景』
止水は水の通り道をふさぐことにより可能ですが、なぜコンクリートの漏水は止まりにくいのでしょうか。
それは、コンクリートには微細な空隙があり全てふさがなければ水が止まらないからです。
そこで、微細な空隙に浸透し安定した結晶で空隙を埋める材料の開発が始まりました。
製品CS-21は完璧な止水を願う現場の創意工夫の中で改良を加え、技術とともに出来上がった材料です。
『従来のけい酸塩系含浸材の問題点とCS-21の改善点』
従来のけい酸塩系含浸材の評価は、一般的にいってあまりよくありませんでした。
その原因として材料と施工の問題点が考えられます。
CS-21は、これらを克服し開発された製品です。
『けい酸塩系防水材・止水材の選定方法の提案』
現在、水溶液タイプのけい酸塩系含浸材は様々な製品が存在し、防水、止水、耐久性向上、表層強化、保湿養生、ひび割れ補修等、その使用目的は多岐にわたります。
また、それぞれの目的に対する分類あるいは性能規格も明確化されていないため、製品の選定が困難な状況となっています。
品質を売りにするには、選ぶポイントを知っていただく必要があります。
ここでは、けい酸塩系防水材・止水材の選定方法の一例を紹介、提案します。
『CS-21の施工上の注意点』
CS-21をコンクリートに塗布・含浸させて満足のいく効果を得るために、施工の際にいくつか気を付けなければならないことがあります。
それは、よりよく含浸させる工夫、よりよく反応物を生成させる工夫が必要となることです。
ここでは、施工時の注意点についてご説明いたします。
『ひび割れを直していたらひび割れを作るのが上手くなった』
コンクリートの打設後、乾燥収縮などにより発生するひび割れが構造物の耐久性に与える影響については、様々な研究が各方面で行われています。
しかし、微細ひび割れ(ひび割れ幅0.2㎜以下)を有する試験体での室内実験は、試験体を簡易に作製する方法がなかったため、あまり進められていないのが現状です。
ここでは、微細ひび割れを有する試験体を容易に作製する方法と試験実施例を併せて紹介します。
『コンクリート構造物の長寿命化を考える』
社会資本整備において、コンクリート構造物の維持管理が重要視されている昨今、コンクリート構造物の長寿命化技術に注目が集まってきています。
コンクリートの耐久性を考えるとき、その要求性能として中性化抑止性、塩害抑止性、凍害抑止性などが求められます。
コンクリートにひび割れがあり鉄筋にまで到達している場合、これらの劣化因子となる空気や水がそこから容易に侵入し、鋼材腐食の危険性は高まります。
これは目視で確認しにくい微細ひび割れについても同様です。
ここでは、CS-21の微細ひび割れに対する考え方や取り組み方をご紹介します。