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CS-21シリーズ製品の基本性質

CS-21シリーズ製品は、けい酸ナトリウムを主成分とする無色透明・無臭の無機質水溶液です。

硬化したコンクリート表面に塗布または散布し浸透(含浸)させることで、乾燥固化物(未反応成分)、およびコンクリート中のカルシウム成分等と反応し生成される安定した反応物(CSH系結晶)により、微細ひび割れ等の空隙を充填します。

浸透後に未反応のまま残った主成分は、乾燥固化後も水分の供給により溶解し安定した反応物(CSH系結晶)を生成して、施工後新たに発生する微細ひび割れ等の空隙を充填します。

これらの反応により、ひび割れ深部を含む表層部の空隙を緻密化して、水や各種劣化因子の侵入を長期にわたり抑制します。

※ 表層部の緻密化による水や各劣化因子の侵入抑制効果は、施工直後から発揮されます。
※ 施工後の降雨・朝露等の水分供給により反応は継続し、時間の経過と共に空隙の充填率が向上します。 

開発の経緯

*従来のけい酸塩を主成分とする材料の問題点

けい酸塩を主成分とする材料は、コンクリート中の水酸化カルシウムとの反応で、より効果を発揮します。
しかし、コンクリートは、空気に触れる部分から徐々に中性化するため、時間の経過と共に水酸化カルシウム量は少なくなり、既設コンクリートでは反応し難くなります。

*対 策
水酸化カルシウム量の少ない中性化したコンクリートでの反応性を向上させるため、新たに水和反応活性剤という成分を含有させたけい酸塩を主成分とする材料=CS-21を開発(1993年)しました。
この中性化部でも反応する性能は、CS-21シリーズ製品に共通する性能であり、材齢の古い既
設コンクリートだけでなく、新設時の塗布から経年後、新たに発生する微細空隙の充填にも有効です。

CS-21シリーズ製品に共通する特徴

※主成分および反応物ともに無機質材のため、耐久性は躯体コンクリートと同等です。
※有機溶剤などの有害物質は含んでおりません。CS-21/CS-21ネオ/CS-21ビルダー/CS-21SPは、上水道施設に適用可能な安全性(JWWA Z108)が確認済みです。[水道配水池内面に全面塗布などの実績有り]